こんです。
この記事は僕がオリガミキングをクリアしてただ書きたい事を書く記事です。
要はネタバレ注意
通常バトル関連
10点満点中10点です。
僕が結構パズルが好きってのもあってゲームクリアまで飽きることはありませんでした。
相手を並べて一気に倒す爽快感は楽しい!
経験値は無いので、やっぱ戦う意味はないんですが
シールの様に完全無意味だったり
カラスプの様に地味に必要な要素なのにバトルは面白くなかったりと
そんなんではなかったので、終始気楽でバトルを楽しめました。消費アイテムでバトルしないだけで大分気分は楽です。
一応消費アイテム的な武器はありますが、入手は楽でそんなに壊れるモノでもないし、ボス戦では魔法陣の独壇場なのでザコ敵にもガンガン使っちゃいましょう。逆に使わなかったらザコ敵は結構ストレス溜まるかも。
前2作で何がしたかったのかわからない謎解き×RPG戦闘はこれが完成形なのかなって感じ。
これは個人的に不満だったとこなんですが、パズル大成功したら攻撃力2倍になってもよくない・・・?
ボス戦について
8/10
これも楽しかったです。
ザコ敵なんかはルート固定みたいなものなんですが、これは独自に組んでいきます。ただ単に攻撃するだけなら頭は使わないんですが、うまく組もうとすると泥沼にはまっていく感じが結構好きです。カミの手と攻撃アップがほぼできないように配置されてるのがなかなかニクイとこ。
これも謎解き要素が若干含まれてますが、ルート上にヒントカードが置いてあるのでよほど捻くれた人じゃない限り楽しく戦えます。
思えば前2作のほぼノーヒントで事前準備が必要で、なかったらクリア不能ってイカれてるな・・・
逆に残念だったところはラストの演出面ですね。
ボス戦は記憶ではほぼ全員にカミの手で倒すと特殊演出が入るのですが、これがちょっとあっさりしてたなぁと思います。
なんていうんだろう、余韻が足りないっていうの?
倒した後すぐにリザルトが出て、ボス自体もそんな強いものではないので、全部のボス通して「え?これで終わり?」みたいなのが続きました。
そこらへんはペーパーマリオとかのボスが断末魔を上げて倒れた後にスターポイントが出てそこからリザルトっていうのが懐かしく感じます。
BGMについて
10/10
毎度のことながらBGMは素晴らしいです。
地域によって戦闘BGMを変えるっていうのも今までやってなかったの手法ですね。
特に推したいのはBGMの切り替わり。
通常戦闘とかでパズルが完成するときにちょうどサビが流れるように調整されてるのかはわかりませんが、そこが気持ちいいです。特にイベントバトルや不穏なエリア
ボス戦に関してもだんだんボスに近づいていくにつれてBGMが盛り上がっていくのがたまらないですね。今作でも非常に盛り上がるところだと思います。(唯一ともいえる)
シナリオについて
2/10
まあ・・・ダメだな・・・
なんかここに関しては書きたいことが多すぎる。
まず全体としてはやっぱ薄いっすね。前まで各ステージごとにドラマがあったんですが・・・
これに関しては上からなんか言われてるのかもしれないのでしょうがない部分ではあるのかもしれませんが。
序盤は完璧だったと思います、正直序盤のホラー度はルイージマンション3なんかは軽く上回ってると思いますし、シリアス度も今までの作品のどれよりも高かった。イベントバトルBGMもそれを促進させていた、と思います。マリオの顔もバトル中常に真剣だったし。
正体不明の敵・・・折られて敵になる仲間たち・・・残っているのはマリオ達だけ・・・
とペラペラVSオリガミの熱いストーリーは序盤で完成されています。
今回のボスがキノピオを憎んでいるのもポイント。
その後森のマップにおいてもキノピオを憎し、みたいな感じだったので、前2作では無個性のキノピオが大量にいた前作までの自虐か?今作はそういうストーリーなんだろうなと思いました。
しかしそうはなりませんでしたね。
後に続いたのは序盤の展開が嘘のようなキノピオがただ被害者になり続けるストーリーでした、マリオはキノピオを助ける立場なので、あんまりキノピオが悪みたいなストーリーだと困るのは事実なのですが・・・
それでも少なくともスパぺパの5面ぐらいのストーリーは期待するわけですよ。あいつは悪いけど、こいつも悪かったとかさ
全体のストーリー展開ではカミサマの力を得て、ピーチ城に絡まっているテープを守っているブンボー軍団を退治するといった感じです。
このカミの力を得るというのがポイントで、全体的に今作は紙とカミをかけてるところが多いですね。カミの手っていうのは結構うまい発想だなって思いました。
ここからはただの妄想コーナーなんですが、オリーって発売前の設定ではこの世界の上位神みたいな存在なのかなって感じました。
創作話において神が人間に怒り、人間が対抗する・・・というのはよくある話だとは思うので、オリーはそういう存在だったのかな~というただの妄想。
そうなればキノピオをやたら憎んでいたり、この世界の神であるツチガミサマとかの力を借りて神に対抗するという構図もわかりやすいですね。
3作目とはいえやっぱり異質な文房具たちも上位神の眷属と考えれば、納得はできます。折り紙も文房具も人間に作られた道具なわけですし、ペーパーな世界が本の中の世界っていうのはマリルイMIXで判明したのは有名な話なのですが(ほんとにそうか?)そこを考えればオリーの後ろにいる人間とラストバトル・・・までいくとさすがに妄想広げすぎな気もしますが・・・
まあそんな妄想はさておき、4面においてオリーやオリビアは作られた存在という事が明かされます。いったい誰が・・・?黒幕とは・・・?みたいなノリだったのですが、あっさりキノピオに折られたことが判明します、ここもうちょっと溜めてよくない?
この時点ではキノピオを何故憎んでいるのかまでは明かされませんでした。いったいなんで生みの親であるキノピオをそこまで憎んでいるのか、ここも妄想できるポイントですね。
その前にこれはまたオリー関係で別の話なのですが
今作ではあらゆるところでオリーやオリガミ兵に折られたキノピオを助けます。
そのキノピオを助けると町に戻ってきて盛り上がっていきます。まあこれは良くある話です、BGMもだんだん盛り上がっていくのがいい感じですね。
ただ一方オリーはというと、物語が始まる前にキノピオを折りつくし、クッパ軍団も折に折り、この世界の果ての果てにあるカミサマ達も折った状態でした。まさしくドラクエ7のオルゴ・デミーラ状態です。
もはやこの世界をすべて折ったといってもそんな過言ではないでしょう。
そんなオリーがまだいる中普通に町で暮らすってどうなんでしょうか・・・?
おまえらそこで折られたんじゃないの?
まあこれは任天堂はよくあること*1だからいいか・・・いいか?
なんかオリーの強大な力とイマイチ噛み合ってない気もします。
話しは戻り終盤へ、ついにオリーと対峙します。
ここまで全く話に出てこなかった千羽鶴を突然出してきます。なんでも願い事をかなえられるらしく、今までの作品出てきた強大な力とタメ張れるレベルのすごいものが突然出てきました。なんで今までこれをストーリーに絡ませなかったんでしょうか・・・?もっと壮大なストーリー展開がこれだけでもできそうですが・・・なんならこれを集めることがストーリー中の目的でも全然よかったと思う。千羽鶴って発想自体は好きです。
なんなら千羽鶴がラスボスかと思いましたが、全然そんなことになりませんした。
そしてついにオリーのキノピオを憎む理由が明らかになります。
なんでも紙に文字(本人談:メモ)を書かれたことが原因でした。
・・・・・まあしょぼいよね。
これがしょぼいということはオリビアちゃんからも突っ込まれますし、なんならオリー自体もキノピオは顔が全員同じに見えるから折るとか苦しい言い訳を用意してきます。(これも前2作の自虐か?)
そしてオリーを倒しオリビアちゃんはプレイヤーも気になっていたオリーに何を書かれているかを読みます。書かれていた内容自体はオリーに対する願い事でした、短冊みたいで粋ですね。
結局の所オリーは勘違いでこの世界を滅ぼしかけたわけですが、そもそもオリーは何が書かれてるかとか全く気にならなかったんでしょうか・・・?
自分じゃ読めないかもしれませんし、部下たちも話通じなさそうなオリガミ兵しかいませんけど、自分で紙を広げられるんだから鏡とかさ・・・
そしてオリーの願いでオリーを鶴にし、千羽鶴にオリーに折られたものをすべて戻すという願いをかなえてもらいます。この願いによってオリーに折られたオリビアは消滅しています。
消滅してしまうんですが、なんかどういうわけかこの辺の別れ話、オールカットです。
この願いをかなえたら私は消えちゃうけどあなたとの旅は~みたいな話が”普通は”あるじゃないですか、そういうの全部無しです。なんで?
オリビアについてはEDでピーチ(とルイージ)にさらっと触れられて終わりです、不憫だ・・・
ボム平について
お前は0点じゃ!
今作の最悪ポイントのはずなんですが、なんかいい評価をしてる人がいっぱいいて大変困惑しております。この記事でいかにこのイベントがダメが語るぞ~
出会い編
ボム平とは2番目の紙テープのところで仲間になるボム兵です。記憶喪失らしくいわゆる自分探しの最中。
マリオの事をアニキと呼ぶ弟分みたいな存在です。
ここまではいいですね。
活躍編(青テープ)
そんなボム平くんですがメインでついてくる青テープ編での活躍はというと・・・
なにもしません。
そう何もしないのです。
ついてくると否や、まー敵に捕まるわ橋から落ちるわ行方不明になるわと散々足を引っ張り続けます。
マジで橋から落ちた時はコイツ置いていこうかと思いました。重要なステージにも当然ついてはこず。
じゃあ戦闘には何か役に立つのかと言われても、大体は寝てます。起きたと思ったら単体攻撃。あとの仲間が全員4体攻撃の中まさかの一人だけ単体です、見劣るとかそういうレベルではありません。
口を開けばマリオやオリビアに冷ややかなツッコミを浴びせる始末。
こういうのはハハハこやつめ!みたいなキャラが許される設定で合って、記憶喪失のダウナーな足引っ張りがやっていいことではありません。
OEDOだいげきじょうに入ってもコイツはただ見てるだけ、ボス戦も見てるだけ。
真面目にコイツはなんでついてきてるんだろう・・・?と強く思っていました。
そしてボス戦後記憶を唐突に取り戻しますが、普通についてくるようです。
活躍編(黄テープ)
そんなボム平君ですがやっと活躍の機会が与えられます。
なんと命をとして爆発することでオリビアちゃんを救う事でした・・・
黄テープエリアに入るとオリーがオリビアを大きな岩で潰してしまいます。こりゃ大変だ。
それを何とかするためにボム平はマリオをある場所につれていきます。
それは記憶を失う前、ボム平が乗っていた客船です。いったいここで何が起きたのか・・・?
ここのイベント自体はここまでボム平が悪印象という事を除けばシリアスで好きです。BGM:不穏なエリアも全体的に船っぽさや幽霊船のような不気味さを孕んでおりとてもマッチしてます。
惜しむらくはなんとなくボスゲッソーなんだろうなという事が予想できる範疇なことですが、これは些細な事でしょう。
ちなみにこのイベント中はもう記憶は取り戻してるはずですが、相変わらずコイツは戦闘中寝てますし、単体攻撃です。
シリアスイベントの中、太々しく寝っ転がってる姿はある意味感服しますね・・・
イベントを進めるとボム平はマリオにゲッソーに襲われたこと、仲間のボム兵が立ち向かって死んだこと、ボム兵のはかなさを説明します。人によっては
「ボム兵ってなんなんすかね」
というセリフは名台詞として映っているでしょう。
まあ実際ゲッソーはハリボテで正しい手順を踏まないと倒せない為、ゲッソーが強くて仲間が命を落とした・・・というよりは倒し方が間違っていたから仲間が無駄に命を落としたというだけの話なのでそこに若干のむなしさは覚えます。
そしてついにゲッソーと対峙するわけですが、ボム平君ここで仲間の仇であるゲッソー、なんとマリオに丸投げ。
え・・・?お前・・・?
ハリボテ戦なのでついてきてもしょうがないし、敵わないから任せるという合理的な思考もわからなくはないんですが、最初はマリオと一緒に戦おうとしてマリオに止められたとかそんなんもなく、最初からマリオに丸投げです。
おまえそれでいいんか?
というか普通にボスバトルでよかったんじゃ・・・
そして元の場所に戻ります。
ここで船に取りにいっていた親友(ここまで何も言及無し)の導火線を使い大岩を爆発、ボム平は命を落としてしまいます。
そもそもこの世界ではボム兵はモブであろうと爆発しても命を散らさない世界なので、ここまでのイベント中なんでこんなシリアスになっているかは正直不思議でした。
まあスパぺパ前とシール以降では世界観が違うという事にしましょう。まあそれはいい。
それよりもここまで印象の薄い奴がいきなりお涙頂戴イベントとかやられても・・・といった感想でしたね、まあ・・・活躍できてよかったね・・・みたいな。
ここまでの話として、まず記憶喪失設定はいりませんでしたね。
客船から逃げてきて、悔しさを覚えつつも仲間を助けるためボスゲッソーを倒せるやつを探すために旅をしている。というドラクエ5設定でも十分いけるはずです。これならマリオに丸投げでも十分理解はできます。
記憶喪失になったことでめちゃくちゃ印象の薄い奴になってしまいました。なんもこの設定活かせてません。ダウナーなのを記憶喪失のせいにするというのは少々無茶なような・・・。
とまあボム平の活躍はこれで終わりです。
ここまでなら印象薄い奴に見せ場を持たせるついでに退場させるためのイベントなんだな、ぐらいで終わってました。ツッコミどころはあるけどそこまで文句は言いません。
活躍編(ラストステージ)
時は流れすべてのテープを破壊し、クッパの飛行船に乗りラストステージに向かう熱いイベントです。
ここで大量のボム兵とあいます、その姿にオリビアちゃんはとても驚き、ボム兵も初めて会った気はしない、と刺さる人には刺さりそうなセリフを残します。
そして船はピーチ城に向けて出航しますが、途中オリーの妨害にあります。本拠地を責めるわけですからね、当然の話です。
そして妨害が激しくなってきたころ、クッパはマリオに主砲を任せます。
船のメイン砲台であるのを宿敵であるマリオに任せる・・・敵であるゆえの信頼感が出る会話です、いいですねこれ。
・・・でこの主砲の弾なんですが、
なんと ボムへい です。
しかも 弾は無限 です。
Q ボム兵ってなんなんすかね
A 弾
Q ボム兵の生き方って?
A 弾
Q ボム兵ってはかないよね
A 弾だからね
このイベントのせいで、あの一人のボム兵の生き様や、ボム兵の命の在り方なあのイベントは完全に茶番と化してしまいました、所詮彼らは弾だった・・・
当のマリオも特に葛藤せずにバンバン撃ちます、外してもノーリスク、無駄にボム兵の命が一つ散るだけです。
他人だったら死んでもいいのか?
マリオ、お前それでいいのか?
片方だけならいいんです、そもそも本編でもブロックにボム兵投げて壊しますよね?ボム兵なんざそんな扱いなんです。
ただこのゲームは中盤でボム兵の命に価値をつけてしまった、そこが問題なんです。わざわざ命の価値をつけてといてからのこれです、何のためのイベントだったんだよ。
正直あのイベントだけでも十分雑な展開だったと思うんですが、そんな雑さをさらに上回る雑さ加減。
真面目に最悪な展開だなと思いました。
まとめ
非常に惜しいゲームです。
バトルに関しては前2作の数倍楽しかった、BGMも最初の3作同等かそれ以上はあります。紙の演出も凝ってるし
ストーリーはもうちょっと壮大にできたはずです、少なくともキノピオを襲う理由にアレはないだろう、オリビア周りももうちょっとうまくできたはず。
でもボム平は最悪。